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[173] Johan Zachrisson ‎- Soil

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Label: MNW

Catalog#: MNWCD 165
Format: CD, Album
Country: Sweden
Released: 1988
DISCOGS

1 Longing 10:10

2 Lake Place 32 B 5:24
3 Psalm For Shelter 4:31
4 Grief 4:08
5 A Woodchopper's Dream 4:03
6 By The Stream 3:24
7 New Zealand 8:50
8 Birth 14:37

今年新たに知ったこのJohan Zachrisson(ヨワン・ザックリソン)の作品は、80年代末のスウェーデン音楽におけるクワイエットなムードを知る手がかりとなり、自分にとってTom WolgersやPer Tjernbergに並ぶ愛聴盤になりました。1956年ストックホルムに生まれたザックリソンは、国内では映画のサウンドトラック・コンポーザーとして、また女性シンガーソングライターLykke Liの父親としても知られる人物。78年からポストパンク・シーンでいち早くレゲエの要素とダブの手法を取り入れた、「スウェーデンのザ・ポリス」とも目されるロックバンドDag Vag(ダグ・ヴァグ)のギター兼ボーカルとして活動。ロック〜ジャズ〜ファンクを融合させたワールドミュージック志向のミクスチャー・サウンドは、84年の初作「Panama」から現在まで続くソロ・プロジェクトZilverzurfarn名義の作品でも聴くことができます
。Dag Vagでの活動で地位を固めた後、同バンドのメジャーデビューに先立って88年にMNWよりリリースされた本作「Soil」は、彼の数少ない実名義のソロアルバムのひとつ。エレクトリックギターのロング・サスティンとアルペジオ、リリカルなピアノの旋律、ミニマルなエレクトロニクスなど曲毎に編成とアプローチを変えつつも、Dag Vagのサウンドとは明らかに空気感を異にするクワイエットなサウンドが印象的で、おそらく自身のキャリアの中でも最もアンビエントに接近した作品だと思います。どの曲も素晴らしいですが、特にCocteau Twinsを彷彿とさせるSaSa Maxineのダウナーなヴォーカルをフィーチャーした#4 "Grief" は、アルバムのハイライトに挙げたい出色のナンバーです。


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