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Channel: _Noise-Drone-Industrial via Rick Shide on Inoreader
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[144.1] fleaongak

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2008年から新潟市でゆっくり続けているfleaongakというライブシリーズとして、この8月と9月に2つの演奏会を企画いたしました。ひとつはフランスから東京のアート・フェスティバル「INFRA 2017」(8/19-26)のために来日される音楽家Tomoko Sauvage(トモコ・ソヴァージュ)さんのソロ公演。もうひとつは、打楽器奏者・松本一哉さんの新作リリースツアーの一環として、同じ打楽器奏者の齊藤功さんを共演に迎えたソロ・デュオ公演。どちらも市役所近くの医学町ビルにて開催します。

Tomoko Sauvageさんは、水や氷といった自然の素材を用いた録音作品やインスタレーション作品を発表しているパリ在住の音楽家。ライブ・パフォーマンスでは南インドの伝統楽器・ジャラタランガムから着想を得て考案された「Waterbowls」という楽器を演奏されます。ジャラタランガムは水を入れた大小のドンブリ鉢を竹の棒で叩く珍しい楽器で、水が主に音程を調節する役割であるのに対して、「Waterbowls」はハイロドフォンとエレクトロニクスを使い、水がもつ多様な音色や質感を抽き出して音楽として奏でます。

松本一哉さんは、波紋音・音のかけら・陶琴壺・三昧琴といった音具や自然物を操る打楽器奏者。彫刻家や鍛冶師によって造られたそれらの音具は、音もさることながら、造形として美しいです。ミニマル・ミュージックの名門Spekkよりリリースされた新作「落ちる散る満ちる」は、鍾乳洞の天井から無数に落ちる滴の下に、鉄琴の音板を一枚一枚配置してゆき、滴のリズムとともにその場の空気を採録した作品。キンキンという金属音が重なり合い、次第に水のリズムが交感しあって、洞窟の気配の中に音楽の原初ともいえるような響きが生まれていきます。haruka nakamura Piano Ensembleのドラマーとして長年活動してきた齊藤功さんを迎えた今回の新潟公演では、その新作にあわせたライブセットになります。


思いがけず「水」という共通点をもつ2者の演奏会が続きます。お時間がありましたら、ぜひ聴きにいらしてください。



...
Tomoko Sauvage
「水と磁器の演奏会」
2017年8月25日(金) 午後6時30分より

松本一哉+齊藤功
「ふたりの打楽器奏者による演奏会」
2017年9月2日(土) 午後6時00分より

会場:医学町ビル 201号室(新潟市中央区医学町通1番町41)
※学生は入場無料です。



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